土鍋は、火にかけたあとそのまま食卓に出せます。置いてからも一分ほど、まだ静かに炊けています。
釉は天目、志野、黄瀬戸。日本の作り手が四百年のあいだ磨いてきた三つの釉です。五合炊きは食卓ひとつぶん。蓋を開けるのは最後に一度だけで、そのときの湯気が、それから一時間の部屋の匂いを決めます。
志野は厚くかかる白い長石釉で、薄いところが緋色に発色します。黄瀬戸はあぶらげ肌の黄色で、胆礬の緑が滲みます。天目は深い黒。五合は米で約750g、四〜六人分です。底が土のままなので、冷ましてから洗い、しっかり乾かしてください。扱い方はこちらにまとめています。