Japanese Pottery Glossary

蛍手とは|光にかざすと浮かぶ、磁器の小さな窓

蛍手とは|光にかざすと浮かぶ、磁器の小さな窓

蛍手は、磁器の素地に小さな穴を彫り抜き、その穴を透明釉で埋めて焼く技法です。焼き上がると穴の部分だけが釉のガラスになり、光にかざすと文様が明るく透けます。その様子を蛍の光に見立てて蛍手と呼びます。穴は0.5〜2mm。これより大きいと釉が張らず、穴のまま残ります。彫るほど素地は弱くなり、釉が流れれば埋まらない。だから挑む作り手が少ない技法です。

蛍手とは|光にかざすと浮かぶ、磁器の小さな窓

蛍手は、磁器の素地に小さな穴を彫り抜き、その穴を透明釉で埋めて焼く技法です。焼き上がると穴の部分だけが釉のガラスになり、光にかざすと文様が明るく透けます。その様子を蛍の光に見立てて蛍手と呼びます。穴は0.5〜2mm。これより大きいと釉が張らず、穴のまま残ります。彫るほど素地は弱くなり、釉が流れれば埋まらない。だから挑む作り手が少ない技法です。

柿右衛門とは|余白を残す、乳白色の磁器と赤絵

柿右衛門とは|余白を残す、乳白色の磁器と赤絵

柿右衛門は、絵を描かない部分で成り立っている様式です。濁手と呼ばれる乳白色の地に、赤・緑・黄・藍の四色だけで花鳥を片隅に置く。中央を空けたまま完成させるこの構図が17世紀のヨーロッパを驚かせ、マイセンやチェルシーに模倣されました。染錦・金襴手との見分け方も解説します。

柿右衛門とは|余白を残す、乳白色の磁器と赤絵

柿右衛門は、絵を描かない部分で成り立っている様式です。濁手と呼ばれる乳白色の地に、赤・緑・黄・藍の四色だけで花鳥を片隅に置く。中央を空けたまま完成させるこの構図が17世紀のヨーロッパを驚かせ、マイセンやチェルシーに模倣されました。染錦・金襴手との見分け方も解説します。

Hands wet with clay throwing a small bowl on the wheel, finished pots drying behind

陶器とは|土から生まれる育つ器

陶器は、地面から掘り出した粘土でつくる器です。1,100〜1,250度で焼くため素地に微細な隙間が残り、水を吸います。指で弾くと低く止まり、光にかざしても透けません。裏返して高台を見れば、赤茶や灰色の素地で一目で見分けられます。炻器との境界、白化粧や粉引で白くする理由、そして吸うからこそ必要になる目止めと乾燥まで、陶器という言葉が指すものを整理しました。

陶器とは|土から生まれる育つ器

陶器は、地面から掘り出した粘土でつくる器です。1,100〜1,250度で焼くため素地に微細な隙間が残り、水を吸います。指で弾くと低く止まり、光にかざしても透けません。裏返して高台を見れば、赤茶や灰色の素地で一目で見分けられます。炻器との境界、白化粧や粉引で白くする理由、そして吸うからこそ必要になる目止めと乾燥まで、陶器という言葉が指すものを整理しました。

Stacked white porcelain octagonal plates with a relief floral medallion pressed into the centre

磁器とは|石を砕いてつくる、水を吸わない白い器

磁器は、石を砕いてつくる器です。粘土を掘って形にする陶器とは出発点から違います。原料の陶石を1,300度で焼くと素地の内部までガラス質に変わり、指で弾くと澄んだ音が返り、光にかざすと縁が透けます。裏返して高台を見れば、白く緻密かどうかで一目で見分けられます。日本の磁器が有田から始まった経緯、染付・上絵付け・青磁という白の使い方、そして目止めのいらない扱いやすさまでをまとめました。

磁器とは|石を砕いてつくる、水を吸わない白い器

磁器は、石を砕いてつくる器です。粘土を掘って形にする陶器とは出発点から違います。原料の陶石を1,300度で焼くと素地の内部までガラス質に変わり、指で弾くと澄んだ音が返り、光にかざすと縁が透けます。裏返して高台を見れば、白く緻密かどうかで一目で見分けられます。日本の磁器が有田から始まった経緯、染付・上絵付け・青磁という白の使い方、そして目止めのいらない扱いやすさまでをまとめました。

Somenishiki rim plate with red and green overglaze enamel layered over cobalt sometsuke, a red floral medallion at its center

染錦とは|藍の染付に色を重ねる、有田の華やかな絵付け

染錦(そめにしき)は、藍の染付で文様の骨格を描いた磁器に、さらに赤や緑などの上絵付けを重ねて仕上げる技法です。「染」は染付、「錦」は多彩な上絵のこと。有田・伊万里で発展し、いまも磁器の華やかな絵付けの中心にあります。なぜ藍が先で色があとなのか、藍が輪郭で色が面という役割の分かれ方、染付・金襴手との違い、そして上絵を長く保つための扱い方まで解説します。

染錦とは|藍の染付に色を重ねる、有田の華やかな絵付け

染錦(そめにしき)は、藍の染付で文様の骨格を描いた磁器に、さらに赤や緑などの上絵付けを重ねて仕上げる技法です。「染」は染付、「錦」は多彩な上絵のこと。有田・伊万里で発展し、いまも磁器の華やかな絵付けの中心にあります。なぜ藍が先で色があとなのか、藍が輪郭で色が面という役割の分かれ方、染付・金襴手との違い、そして上絵を長く保つための扱い方まで解説します。

A lidded kinrande bowl in close-up: red and gold enamels cover the white porcelain edge to edge in cloud and floral panels, with a small red mark inside the lid knob

金襴手とは|赤絵の上に金を重ねる、最も豪華な絵付け

金襴手(きんらんで)は、赤絵などの上絵付けを施した器に、さらに金彩を焼き付けて仕上げる技法です。名は金糸を織り込んだ絹織物に由来し、中国・明代の景徳鎮に始まり、日本では古伊万里から九谷焼、京焼へと受け継がれました。窯に三度入る理由、焼き上がった金を瑪瑙で磨いて初めて輝きが現れること、赤絵・色絵との違い、そして金彩の器を長く使うための扱い方まで解説します。

金襴手とは|赤絵の上に金を重ねる、最も豪華な絵付け

金襴手(きんらんで)は、赤絵などの上絵付けを施した器に、さらに金彩を焼き付けて仕上げる技法です。名は金糸を織り込んだ絹織物に由来し、中国・明代の景徳鎮に始まり、日本では古伊万里から九谷焼、京焼へと受け継がれました。窯に三度入る理由、焼き上がった金を瑪瑙で磨いて初めて輝きが現れること、赤絵・色絵との違い、そして金彩の器を長く使うための扱い方まで解説します。