Japanese Pottery Glossary
藻掛とは|海藻を巻いて焼く、常滑の火色
藻掛とは、器に乾かした海藻を巻きつけて焼き、藻が触れていた跡を赤い線として残す常滑の技法です。とこなめ陶の森と日本六古窯の公式資料によれば、天保年間に二代伊奈長三が板山で白泥土を見つけ、そこに海藻を巻いて焼く「火色焼」を生み出したのがはじまりとされます。海藻の塩分が土を赤く発色させる仕組み、藁を巻く備前の緋襷との違い、焼き締めや自然釉との関係、常滑の作り手・山田勇太郎氏の湯呑みと花器の見どころまでまとめました。
藻掛とは|海藻を巻いて焼く、常滑の火色
藻掛とは、器に乾かした海藻を巻きつけて焼き、藻が触れていた跡を赤い線として残す常滑の技法です。とこなめ陶の森と日本六古窯の公式資料によれば、天保年間に二代伊奈長三が板山で白泥土を見つけ、そこに海藻を巻いて焼く「火色焼」を生み出したのがはじまりとされます。海藻の塩分が土を赤く発色させる仕組み、藁を巻く備前の緋襷との違い、焼き締めや自然釉との関係、常滑の作り手・山田勇太郎氏の湯呑みと花器の見どころまでまとめました。
金彩とは|釉の上に金を焼き付ける、器の装飾
金彩とは、本焼きを終えた器の釉の上に金を含む絵具で描き、低い温度でもう一度焼き付ける装飾です。上絵付けという工程の一つで、金彩を器いっぱいに使った様式が金襴手、割れを漆で接いで金粉を蒔く修理が金継ぎと、似た言葉との違いをまず整理しました。金液・磨き金・金箔という三つの金の使い方と焼き付ける温度、金を透明釉の下に閉じこめる釉裏金彩と人間国宝・吉田美統氏の仕事、金属のように光る釉との見分け方、電子レンジや食洗機を避けるといった扱い方までまとめています。
金彩とは|釉の上に金を焼き付ける、器の装飾
金彩とは、本焼きを終えた器の釉の上に金を含む絵具で描き、低い温度でもう一度焼き付ける装飾です。上絵付けという工程の一つで、金彩を器いっぱいに使った様式が金襴手、割れを漆で接いで金粉を蒔く修理が金継ぎと、似た言葉との違いをまず整理しました。金液・磨き金・金箔という三つの金の使い方と焼き付ける温度、金を透明釉の下に閉じこめる釉裏金彩と人間国宝・吉田美統氏の仕事、金属のように光る釉との見分け方、電子レンジや食洗機を避けるといった扱い方までまとめています。
灰釉とは|草木の灰を調合してかける、高温釉の原点
灰釉とは、木や藁などの草木を燃やした灰を長石や土と調合し、器にかけて高温で焼く釉薬です。薪の灰が窯の中で偶然かかる自然釉とは違い、人が灰を精製して狙った面にかけます。平安時代の初めに愛知の猿投窯で本格的に始まり、瀬戸を経て黄瀬戸や織部へ受け継がれました。松灰・藁灰など灰の種類と窯の炎で色が変わる理由、流れや釉だまりの見どころ、唐津の土にかけた松灰釉と磁器にかけた灰青釉の違い、陶器と磁器それぞれの扱い方までまとめました。
灰釉とは|草木の灰を調合してかける、高温釉の原点
灰釉とは、木や藁などの草木を燃やした灰を長石や土と調合し、器にかけて高温で焼く釉薬です。薪の灰が窯の中で偶然かかる自然釉とは違い、人が灰を精製して狙った面にかけます。平安時代の初めに愛知の猿投窯で本格的に始まり、瀬戸を経て黄瀬戸や織部へ受け継がれました。松灰・藁灰など灰の種類と窯の炎で色が変わる理由、流れや釉だまりの見どころ、唐津の土にかけた松灰釉と磁器にかけた灰青釉の違い、陶器と磁器それぞれの扱い方までまとめました。
青白磁とは|彫りの溝にだけ青がたまる、白い磁器
青白磁とは、白い磁器の素地にごくわずかに鉄を含む透明な釉をかけ、青みを帯びた白に焼き上げた磁器です。平らな面は白く、彫りや浮き彫りの溝に釉がたまったところだけ淡い青が沈みます。青磁とは釉の鉄分と厚みが、白磁とは釉の色味が違います。中国・北宋の景徳鎮で完成し「影青」とも呼ばれた歴史、人間国宝・塚本快示の仕事、彫る・削る・型で浮かせるといった青を生む凹凸の技法、花唐草を浮き彫りにした稜花皿の見方、目止めの要らない普段使いのコツまでまとめました。
青白磁とは|彫りの溝にだけ青がたまる、白い磁器
青白磁とは、白い磁器の素地にごくわずかに鉄を含む透明な釉をかけ、青みを帯びた白に焼き上げた磁器です。平らな面は白く、彫りや浮き彫りの溝に釉がたまったところだけ淡い青が沈みます。青磁とは釉の鉄分と厚みが、白磁とは釉の色味が違います。中国・北宋の景徳鎮で完成し「影青」とも呼ばれた歴史、人間国宝・塚本快示の仕事、彫る・削る・型で浮かせるといった青を生む凹凸の技法、花唐草を浮き彫りにした稜花皿の見方、目止めの要らない普段使いのコツまでまとめました。
色鍋島とは|将軍に献上するためだけに焼かれた磁器
色鍋島とは、江戸時代に佐賀藩が大川内山の藩窯で焼いた磁器のうち、藍の染付の上に主に赤・黄・緑で絵付けしたものです。将軍家への献上と贈答のためだけに作られ、売り物ではありませんでした。寸法の決まった木盃形、櫛歯文の高い高台、墨はじきの白抜き。柿右衛門や染錦との見分け方までまとめました。
色鍋島とは|将軍に献上するためだけに焼かれた磁器
色鍋島とは、江戸時代に佐賀藩が大川内山の藩窯で焼いた磁器のうち、藍の染付の上に主に赤・黄・緑で絵付けしたものです。将軍家への献上と贈答のためだけに作られ、売り物ではありませんでした。寸法の決まった木盃形、櫛歯文の高い高台、墨はじきの白抜き。柿右衛門や染錦との見分け方までまとめました。
銀継ぎとは|金継ぎとの違いと、銀が黒くなるまで
銀継ぎは、割れや欠けを漆で接いで、最後の仕上げを銀の粉で行う直し方です。工程は金継ぎとまったく同じで、最後にのせる金属だけが違います。銀は使ううちに白から灰色、そして黒へと沈んでいきます。これは硫化で、磨き直せば光は戻ります。金より落ち着いて器になじむこと、費用が抑えられること。この二つが銀を選ぶ理由です。プラチナ・錫・色漆との違いもまとめました。
銀継ぎとは|金継ぎとの違いと、銀が黒くなるまで
銀継ぎは、割れや欠けを漆で接いで、最後の仕上げを銀の粉で行う直し方です。工程は金継ぎとまったく同じで、最後にのせる金属だけが違います。銀は使ううちに白から灰色、そして黒へと沈んでいきます。これは硫化で、磨き直せば光は戻ります。金より落ち着いて器になじむこと、費用が抑えられること。この二つが銀を選ぶ理由です。プラチナ・錫・色漆との違いもまとめました。