京都
京都の器は、料理を主役にするために発達してきました。だから絵付けも形も、盛りつけたときにいちばん良く見えるように考えられています。
ここに並ぶのは、京都で作陶する作り手の器です。手のひらから生まれたような、薄くて軽い磁器。清水焼の窯元で絵付けを続ける職人が筆を入れた皿。氷が割れたような貫入を釉で見せた器。信楽の土を京都に持ち込んで、五種類以上の釉を重ねた器。クリーム色の釉に黒茶や青の縁を添えたカップ。京都は千年のあいだ、各地から人と技法を集めてきた土地です。作り手ごとに出発点が違うのは、そのためです。
京焼・清水焼は、特定の土や釉を指す名前ではありません。京都で焼かれた器の総称で、だからこそ幅があります。釉の下に藍で描く技法が染付で、顔料の呉須は窯に入れて初めて青くなります。裏返して指にあたる輪が高台で、土の色がそのまま見える場所です。産地としての成り立ちは京焼・清水焼とはにまとめました。





