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  • 見野 大介

    シンプルでありながらも温かみを感じさせる日常の器が特徴です。手に取るたびに心地よい感触が伝わり、毎日の生活の中で愛用したくなるうつわを生み出しています。他の作品と少し違う美しいデザインやカラーと、機能美が見事に融合しています。重量感や手触り、色合いに至るまで、使う人の心を癒し、食卓を華やかに彩る力があります。 

  • 貫入

    貫入は、釉薬と下の土の縮み方が違うために入る、細かなひびです。割れではありません。窯から出した時点ですでに入っている器の表情です。 氷が割れたような大きな模様を狙って出した釉。青瓷の面に、網の目のように広がる細い線。同じ釉薬でも、炎の当たり方と釉の厚みで入り方が変わるので、二つとして同じ景色になりません。 使っているあいだも止まりません。お茶や料理の色が少しずつ線に入り、最初は見えなかった筋が浮かんできます。それを汚れと見るか、その器が受けてきた食事の記録と見るかで、付き合い方が変わります。貫入とは何かにまとめました。お手入れの考え方は作り手ごとに違うので、各商品ページの注意書きに従ってください。 

  • 金継ぎ

    金継ぎは、割れた線を金で見せる直し方です。ひびに沿って漆を引き、そのうえに金を置くので、継いだ跡がその器でいちばん美しい線になります。ここにあるのは、誰かが買い替えるより直すほうを選んだ器です。そして次の誰かも、百年のあいだ同じ判断をしてきました。割れて継がれ、いまもお茶を受けている明治の九谷。こうした器に出会える機会は多くないので、数は少なめです。継ぐのに使うのは漆です。漆器と同じ樹液で、硬化に数週間かかります。ひとつ直しきるのに数か月です。金継ぎのやり方と考え方にまとめました。同じ受け止め方は、使ううちに釉に入る細かなひびにも当てはまります。あれは貫入といって、色が入りながら、その器が受けてきた食事の記録になっていきます。 

  • 鈴木 隆

    小田原で作陶される陶芸家「鈴木 隆」は、美しく輝きを放つ、「海のように澄み渡る、唯一無二のブルーの器」を作陶する作家です。柑橘の名産地・小田原で「みかん農家」に生まれ育った鈴木さんは、35歳の時に独学で作陶を学び始め、そこから20年以上にわたり挑戦を続けてきた中で、独自のスタイルを見つけ、ご自身を象徴するみかんの灰を使った「みかん灰釉」の美しい器を生み出しました。みかんの栽培、みかん灰・釉薬作り、作陶に至るまで、すべてをご自身の手で完結させる、全国的にも非常に稀有な作り手です。みかん灰がもたらすのは、果実のようにあたたかく、小田原の海のように澄み渡る、唯一無二のブルー。木を育て、土に触れ、炎と向き合い、作品を生み出す。すべてが一本の線でつながった制作が、「鈴木 隆」さんを象徴します。他のシリーズである貫入が眩く輝く「青瓷」「白瓷」の作品は、青・白の美しい色合いと、作品ごとに異なる割れ方をする貫入が合わさった、まさに一点ものの表現が美しい作品です。使うたびに貫入は少しずつ表情を変え、時間とともに育っていく。そして、使うだけでなく、家に一つあるだけで空間を照らし、眺めるだけでも楽しめる“輝く器”です。 

  • 鎬(しのぎ)

    削って、面を立てる。それだけの技法です。カラフルな釉薬も絵も使わずに、かたちだけで模様をつくります。 光が当たると、稜線の片側が明るくなり、反対側が影になります。持ち替えるたびに縞の出かたが変わるので、写真では半分しか伝わりません。指を滑らせると等間隔の凹凸が続き、手のなかで一本ずつ数えられます。 鎬とは、もともと刀の刃と峰のあいだに走る稜線のことです。削るのは生乾きの段階で、乾きすぎれば欠け、やわらかすぎれば潰れます。手を入れられるのは数分間だけです。白い釉をかけると溝に釉が溜まって濃く、稜の上は薄くなり、削った跡がそのまま濃淡になります。 

  • 𠮷田 正和

    山口県で作陶される「yoshida pottary」は、洗練されたデザインと、独特の美しい色合いが魅力的な器を手掛けられています。第一印象の美しさを大切にし、「うつくし器 -utsukushiki-」というコンセプトで作刀されています。そして、使うほどに味わいが出てくる器たち。育てる楽しみも込められた器です。