粉引(こひき)

赤土や灰色の素地に白化粧土(白泥)を施し、その上に透明釉をかけて焼く技法。使い込むと貫入に色が染まり、生成り色へと変化する「育ち方」が美しい。

粉引に関するよくある質問(FAQ)

Q1. 陶芸の「粉引(こひき)」とはどのような技法ですか?名前の由来は何ですか?

粉引とは、鉄分の多い赤茶色の粘土(素地)の上にお化粧をするように白い泥(白化粧土)をかけ、その上からさらに透明な釉薬(ガラス質のコーティング)をかけて焼く技法です。

その見た目が「白い粉を吹いた(引いた)ように柔らかく、美しいこと」から粉引と呼ばれています。もともとは、中国の真っ白な白磁に憧れた朝鮮半島の陶工たちが、身近にある色つきの土を白く見せるために生み出した知恵と技術が日本に伝わったものです。

Q2. 粉引の器にはどのような魅力がありますか?また「器が育つ」とはどういうことですか?

最大の魅力は、「雪のような柔らかい白さ」と「使うほどに味わい深く育つ経年変化」です。磁器の冷たい白とは異なり、下地の赤土がほんのりと透けるため、温かみのあるクリーミーな表情を持っています。また、粉引は土と釉薬の間に「白い泥の層」を挟んでいるため吸水性が高く、表面の微細なヒビ(貫入)からお茶やコーヒーなどの水分がゆっくりと染み込んでいきます。使い込むうちに、まるで葉脈のような美しい模様が浮かび上がり、冷たかった白がしっとりとした生成り色へと変化していく、世界にひとつだけの「器を育てる喜び」を味わえます。

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