轆轤成形(ろくろせいけい)

回転する轆轤の上で遠心力を使い、粘土を引き上げながら器の形を作る技法。電動轆轤と蹴轆轤があり、日本の陶芸の基本技術。

轆轤成形(ろくろせいけい)に関するよくある質問

Q1. 陶芸で使われる「ろくろ」とはどのような道具ですか?いくつかの種類があるのでしょうか?

 ろくろ(轆轤)とは、粘土を載せた円盤を回転させ、その遠心力を利用して素早く均一な丸い器(お椀、皿、壺など)を成形する道具です。主に以下の3つの種類があり、時代や産地、作家のスタイルによって使い分けられています。

・手ろくろ(手回しろくろ): 手で円盤を回しながら、その慣性があるうちに手びねりなどで形を整えるシンプルな道具。

・蹴ろくろ(けろくろ): 下部にある大きな弾み車を足のつま先で蹴って回転させる、伝統的な薪窯の産地(備前や唐津など)で今も大切にされている古来のろくろ。

・電動ろくろ: モーターの力で一定の速度で回転し続ける、現代の陶芸で最も一般的なろくろ。

Q2. ろくろという道具が日本の陶芸文化や歴史に与えた最大の影響は何ですか?

ろくろが与えた影響は、「器の大量生産(産業化)」「極限の薄さと均一な美しさ」を可能にした点です。

ろくろが伝わる以前は、手で粘土を積み上げる手びねりが主流で、制作に長い時間がかかっていました。しかし、回転の力を利用するろくろの登場によって、職人は同じ形の器を素早く、かつ均一に何百個も作れるようになり、日本各地に「窯業(焼き物産業)」が花開く礎となりました。また、ろくろによって極限まで土を薄く引き延ばすことが可能になり、有田焼の洗練された磁器や、茶道で珍重される端正な茶碗など、日本の高度な美意識を表現する上で欠かせない道具となったのです。

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