下絵付け(したえつけ)
素焼きした素地の上に絵付けをしてから釉薬をかける技法。呉須(コバルト)による染付が代表的で、有田焼・波佐見焼の青白磁に用いられる。

下絵付けに関するよくある質問(FAQ)
Q1. 下絵付け(したえつけ)とはどのような技法ですか?「上絵付け(うわえつけ)」との違いは何ですか?
最大の違いは、「絵を描くタイミング」と「ガラス質(釉薬)の層の上か下か」にあります。
下絵付けとは、素焼きした器の表面に直接絵の具(呉須など)で描き、その上から透明な釉薬(ガラス質)をかけて高温(約1,200〜1,300度)で焼き上げます。絵がガラス層の「下」に閉じ込められるため、経年劣化や摩擦で絵が剥がれることがなく、洗剤や食洗機にも強いのが特徴です。
上絵付けとは、 釉薬をかけて一度本焼きした(ガラス層が完成した)ツルツルの表面の「上」に絵を描き、さらに低い温度(約700〜800度)で焼き付けます。
Q2. 下絵付けの作品には、どのような魅力や特徴がありますか?
一番の魅力は、「お茶や料理が映える、素朴で深みのある色合いと滑らかな質感」です。
ガラス層を通して絵を見るため、水彩画のような優しく潤いのある表情が生まれます。代表例である有田焼や波佐見焼の「染付(そめつけ)」は、白磁に青い絵の具(呉須)で描く下絵付けの典型です。上絵付けに比べると高温に耐えられる絵の具の種類が限られるため、青や茶、黒といった落ち着いた色調が主流ですが、その分、日常の食卓や和食にそっと寄り添う、飽きのこない上品な美しさを持っています。