金継ぎ
金継ぎは、割れた線を金で見せる直し方です。ひびに沿って漆を引き、そのうえに金を置くので、継いだ跡がその器でいちばん美しい線になります。
ここにあるのは、誰かが買い替えるより直すほうを選んだ器です。そして次の誰かも、百年のあいだ同じ判断をしてきました。割れて継がれ、いまもお茶を受けている明治の九谷。こうした器に出会える機会は多くないので、数は少なめです。
継ぐのに使うのは漆です。漆器と同じ樹液で、硬化に数週間かかります。ひとつ直しきるのに数か月です。金継ぎのやり方と考え方にまとめました。同じ受け止め方は、使ううちに釉に入る細かなひびにも当てはまります。あれは貫入といって、色が入りながら、その器が受けてきた食事の記録になっていきます。
Artisan Works
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