
笠間
笠間は、決まった様式を持たないことが特徴の産地です。だから作り手ごとの個性が、器にそのまま出ます。
ここに並ぶのは、笠間で作陶する作り手の器です。浅い鉢、リムの立った皿、マグカップ、花器、そして茶席で使う振出。木肌のような質感に仕上げた皿もあれば、金属を思わせる表情のものもあります。ひとりの作り手の棚とは思えないほど幅がありますが、手に取るとどれも同じ考え方でつくられていることが分かります。
笠間は関東でもっとも古い窯場のひとつで、江戸時代中期に信楽の陶工が窯を開いたことに始まります。様式が固まらなかったぶん、戦後は各地から作り手が移り住み、いまも百を超える窯があります。裏返して指にあたる輪が高台で、削り方に作り手の癖が出るところです。産地の成り立ちは笠間焼とはにまとめました。
