有田
有田は、日本で最初に磁器が焼かれた土地です。四百年前にここで白い石が見つかったことから、日本の磁器の歴史が始まりました。
ここに並ぶのは、有田町の惣次郎窯の器です。父と子の二代で、手ろくろで挽き、筆で一枚ずつ描いています。桜が器いっぱいに広がる特大のマグ。実と葉が縁を横切るリム皿。転写ではないので、同じ図柄でも一枚ずつ枝の伸び方が違います。並べたときに、その違いが見どころになります。
磁器は陶石を砕いた土を1,300度前後で焼くため、薄くても丈夫で、光にかざすと縁がうっすら透けます。釉をかける前に藍で描く技法が染付で、顔料の呉須は塗った時点では灰色をしています。窯に入れて初めて青くなるので、描いている本人も焼き上がるまで最終的な濃さは分かりません。日常の食器と同じように洗えて、食洗機にも耐えます。産地の歴史は有田焼とはにまとめました。
