古九谷(こくたに)

石川県九谷焼の最初期様式(1655年頃)。緑・黄・紫・紺・赤の五彩を大胆な構図で用いた色絵磁器で、日本陶磁器史上最も力強い装飾様式のひとつ。

古九谷に関するよくある質問(FAQ)

Q1. 古九谷(こくたに)とはどのような焼き物ですか?他の九谷焼や磁器と何が違うのでしょうか?

 古九谷とは、江戸時代初期(17世紀半ば)の数十年間だけ加賀藩(現在の石川県)周辺で作られた、初期の九谷焼(磁器)を指します。

最大の特徴は、「青手(あおで)」や「五彩(ごさい)」と呼ばれる濃厚かつ大胆な上絵付けです。緑・黄・紫・紺青・赤の絵の具を贅沢に使い、器全体を隙間なく色取る絵画的でドラマチックなデザインは、静寂を重んじる茶陶とは対照的な「力強い動的な美」を放っています。

Q2. 古九谷にはなぜ「廃窯(はいよう)の謎」があるのですか?

古九谷は誕生からわずか半世紀ほどで突如として生産が途絶えてしまった(廃窯した)ため、歴史的な謎が多く残されているからです。経営難や幕府への配慮など廃窯の理由は諸説あります。また、近年の発掘調査により「古九谷様式」と呼ばれる器の一部が有田(佐賀県)で焼かれていた可能性も浮上し、陶芸史における「伊万里(有田)か、九谷(加賀)か」という議論でも有名な、ロマン溢れる磁器です。

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