五彩(ごさい)/ 五彩手
九谷焼の上絵に使われる赤・黄・緑・紫・紺(呉須)の五色を意味する言葉。大胆かつ緻密な色絵構成は古九谷の代名詞となっている。

五彩に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 陶磁器における「五彩(ごさい)」とは何ですか?どのような特徴がありますか?
五彩とは、一度本焼きした白磁などの表面に、主に「赤・緑・黄・紫・紺青(青)」の5色のガラス質の上絵具(うわえのぐ)を用いて豊かな色彩や文様を描き出す伝統的なオーバーグレイズ(上絵付け)技法です。
中国の明代に発展した「万暦赤絵」などがルーツとされ、日本の「九谷焼(九谷五彩)」や「伊万里焼(古伊万里)」などにも強く影響を与えました。ガラス質の絵具を厚く盛ることで生じる透明感、光沢、そしてぷっくりとした立体的な質感と、力強く華やかな配色が最大の特徴です。
Q2. 五彩と「染付(そめつけ)」や「赤絵(あかえ)」の違いは何ですか?
主な違いは「使う色の数」と「絵付けをするタイミング(焼き方の工程)」にあります。
釉薬の下に呉須(コバルト)で青一色の絵を描く「染付(下絵付け)」に対し、五彩は透明釉をかけて焼いたツルツルとした表面の上に多色の絵具を乗せて再度低温で焼き付ける「上絵付け」です。また、主に赤色をベースに金銀などを交える「赤絵」に比べ、五彩は赤・緑・黄・紫・紺青の5色をベースにした色彩豊かで絵画的な表現を指します。