目止め(めどめ)
目止め(めどめ)とは、吸水性のある器を使い始める前に行う下準備です。焼き締めや土鍋、貫入のある器は水を吸いやすいため、米のとぎ汁や薄いお粥を弱火で煮て、そのまま冷まします。でんぷん質が土の細かな気孔を埋め、水漏れ・シミ・匂い移りを防いでくれます。ひと手間かけるだけで器が長く美しく保たれる、日常づかいの器の大切な最初の一歩です。
日本の陶磁器のお手入れに関して、より詳細に知りたい方は、下記を併せて、ご覧ください。

目止め(めどめ)に関するよくある質問
Q1. 目止めはどんな器に必要ですか?
磁器ではなく、吸水性のある陶器(土もの)に必要な作業です。特に、購入したばかりの新品の陶器や、 貫入(表面の細かいひび模様)が入っている器、釉薬がかかっていない素焼きの器に行います。陶器の表面には目に見えない微細な穴があり、そのまま使うと料理の油分や色、匂いが染み込んでカビや染みの原因になります。なお、表面が滑らかな磁器や、あらかじめ目止め処理が施されている器には不要です。
Q. 目止めの具体的なやり方を教えてください。お米がない場合はどうすればいいですか?
目止めの基本のやり方は下記です。
1. 鍋の準備
鍋に器と、器が完全に浸かる量の「米のとぎ汁」または「水に小麦粉・片栗粉を溶かした液」を入れます。
2. 煮沸
弱火にかけて沸騰させ、そのまま10〜20分ほど弱火で煮ます。
3. 冷却・洗浄
火を止めたら鍋ごと完全に冷めるまで放置し、器を取り出して水洗いします。
4. 乾燥
カビを防ぐため、風通しの良い場所でしっかり乾燥させれば完了です。
お米や米のとぎ汁がない場合(海外など)
お米が手に入りにくい場合は、片栗粉(Potato starch)、コーンスターチ(Cornstarch)、小麦粉(Flour)で代用できます。水1リットルに対して大さじ1〜2杯程度を目安によく溶かしてご使用ください。目的はでんぷん質で表面の微細な穴を塞ぐことなので、これらでも同様の効果が得られます。