藁を巻いて焼くと、藁に含まれる塩分と鉄分が土と反応して、赤い線が残ります。これが緋襷です。
どこに走るかは、窯に入れた人にも読みきれません。同じように巻いても、同じ線は二度と出ません。
見どころは、線の始まりと終わりです。藁が触れていたところにしか色が出ないので、線をたどると、窯に入るとき器がどんな姿で重ねられていたかが分かります。
日本六古窯
日本六古窯
備前は、釉薬をまったく使いません。表面に見えるものはすべて、二週間ほど焚き続けた窯のなかで、火と灰と藁がつくったものです。
ここに並ぶのは、備前の窯で焼かれた器です。炎が運んだ灰が肩で溶けて、胡麻を振ったように残るもの。藁を巻いて焼いたところに、作り手にも読みきれない赤い線が走るもの。窯の置き場所と炎の通り道が違えば、同じ土から別の景色が出ます。届いた日からも、使うほどにゆっくり艶が乗っていきます。
備前は日本六古窯のひとつで、千年近く同じ焼き方を続けてきました。1,200度以上で二週間かけて焼き締めるので、釉をかけなくても土そのものが水を通しません。藁の跡に残る赤い線が緋襷で、藁の塩分と鉄分が反応して出る色です。灰が溶けたものが自然釉で、止まる位置が一点ずつ違います。酒器に選ばれてきた理由は備前焼とはにまとめました。
藁を巻いて焼くと、藁に含まれる塩分と鉄分が土と反応して、赤い線が残ります。これが緋襷です。
どこに走るかは、窯に入れた人にも読みきれません。同じように巻いても、同じ線は二度と出ません。
見どころは、線の始まりと終わりです。藁が触れていたところにしか色が出ないので、線をたどると、窯に入るとき器がどんな姿で重ねられていたかが分かります。
窯のどこに置かれたか、炎がどう通ったか、灰がどれだけかかったか。それだけで同じ土から違う色が出ます。
青灰色、赤褐色、銀色。釉薬を使わない備前で色を決めているのは、窯のなかの置き場所です。
見どころは、色の変わり目です。ひとつの器のなかで青灰色から赤褐色へ移っていく境目が、炎の通った向きを示しています。器を回しながら、どちらから火が来たのかを探してみてください。
薪の灰が器にかかり、高温で溶けてガラス質になったものです。胡麻を振りかけたように見えることから、この名がつきました。
灰が多くかかった面にだけ出るので、同じ器でも表と裏で表情が変わります。
見どころは、粒の密度です。薪に近い面ほど灰を多くかぶるので、胡麻は濃くなり、ときに溶けて流れます。粒が詰まっている側が、火と薪に向いていた面です。
灰に埋もれた部分が、酸素の少ない状態で焼かれて青灰色やねずみ色に変わったものです。
炎が直接あたった面との境目が、そのまま景色になります。
見どころは、境目の線です。灰に埋もれていた部分と、炎が直接あたった部分のあいだに、はっきりした境ができます。その線の高さが、器が灰のどこまで沈んでいたかを教えてくれます。
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