
多治見
多治見は、志野の白と織部の緑を生んだ美濃焼の中心地です。日本の食器のかなりの部分が、いまもこの一帯から出ています。
ここに並ぶのは、多治見に工房を構える作り手の器です。どんな料理にも合うようにと考えられた真っ白な皿と、近所の居酒屋のリクエストから生まれたブロンズ色の器。手彫りの跡が残る七寸皿、レリーフの入った五寸皿、カヌレのような形の茶杯、そして箸置き。白とブロンズを混ぜて並べると、食卓に静かな抑揚が出ます。
美濃焼は特定の様式を指す名前ではなく、この一帯で焼かれる器の総称です。そのなかで、長石釉を厚くかけて柚肌の白を出したものが志野、銅で緑を出したものが織部と呼ばれてきました。現代の作り手はこの土地の土と窯を使いながら、様式にはこだわらず自分の形をつくっています。産地の広がりは多治見の器をどうぞ。
