織部(おりべ)
古田織部に由来する美濃焼の様式。銅緑釉の鮮やかな色と大胆な歪み・幾何文様が特徴で、桃山時代の破格の美意識を体現する。

織部焼に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 織部(おりべ)とはどのような焼き物ですか?その名前の由来は何ですか?
織部とは、桃山時代(16世紀末〜17世紀初頭)に美濃地方(現在の岐阜県)で生まれた焼き物で、鮮やかな銅緑色の釉薬(緑釉)や、大胆で幾何学的な鉄絵の装飾、そしてあえて歪ませた自由な形が最大の特徴です。
名前の由来は、千利休の弟子であり、大名茶人として知られた古田織部(ふるた おりべ)の斬新な美意識や好みが色濃く反映されていることから、後世にそう呼ばれるようになりました。それまでの素朴なわびさびとは一線を画す、当時の「アヴァンギャルド(前衛的)」でモダンなアート感覚に溢れた器です。
Q2. 織部焼にはどのような種類がありますか?緑色以外のものもあるのですか?
最も有名なのは緑色の釉薬を使った「青織部(あおおりべ)」ですが、実は色彩や技法の組み合わせによって多様なバリエーションがあります。代表的な種類には以下のようなものがあります。
・青織部:鮮やかな緑釉と、白地に黒い鉄絵で描かれた幾何学・草花文様のコントラストが美しい、最もポピュラーなスタイル。
・総織部(そうおりべ):器全体を鮮やかな緑釉だけで覆い尽くした、潔く美しいスタイル。
・黒織部(くろおりべ):鉄釉による漆黒の器体に、一部窓のように白地を残して鉄絵を描いた、茶碗などに多く見られる格調高いスタイル。
・志野織部・赤織部:白土や赤土の性質を活かし、異なる釉薬や絵の具の組み合わせによってモダンな対比を表現したスタイル。