青磁(せいじ)
鉄分を含む釉薬が青〜青緑色に発色した陶磁器。中国・朝鮮の技術が伝わり、日本では波佐見・有田などで生産。青玉のような静謐な釉色が特徴。

青磁に関するよくある質問
Q1. 青磁(せいじ)とはどのような技法ですか?なぜあのような美しい緑青色になるのですか?
青磁とは、鉄分を含んだ釉薬(青磁釉)を素地にかけ、窯の中の酸素を制限して焼く「還元焼成(かんげんしょうせい)」という方法で高温焼き上げることにより、独特の青緑色や翡翠(ひすい)色を発色させる技法です。
焼き上げる前の釉薬はただの灰色や茶色に見えますが、窯の中で土や釉薬に含まれる微量の鉄分から酸素が奪われる(還元される)ことで、神秘的な青や緑へと劇的に変化します。中国の宋代に「玉(ぎょく)」の色を理想として最高峰に達し、日本では有田焼(佐賀県)や清水焼(京都府)、鍋島焼などで格調高い青磁が今も数多く作られています。
Q2. 同じ青磁でも、透き通った青から、ヒビが入ったものまであるのはなぜですか?
青磁は、「土の色」「釉薬の厚み」そして「貫入(かんにゅう)」と呼ばれるヒビ模様の違いによって、劇的に表情が変わるためです。
白い磁器の土に薄く釉薬をかけると、澄んだ湖の水面のような透明感のある青(青白磁など)になります。一方で、鉄分の多い黒っぽい陶土に、粘り気のある釉薬を何度も厚く塗り重ねて焼くと、深みのあるとろりとした翡翠色(セルドンブルー)になります。また、冷却時に土と釉薬の収縮率の違いによって生まれるガラス層のヒビ割れを「貫入」と呼び、あえてこのヒビに墨などを染み込ませて美しい蜘蛛の巣状の幾何学模様として楽しむスタイル(高級な官窯風の青磁など)も大変人気があります。