Collections
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瀬戸
瀬戸は、日本で最初に釉薬をかけた産地です。「せともの」という言葉が焼き物全般を指すようになったのも、この土地から始まりました。ここに並ぶのは、瀬戸で制作する作り手の仕事です。土から波の原型をつくり、その凹凸を器に写し取った上に釉を吹き重ねた、青のグラデーション。彫りと鎬で表面に凹凸をつくり、手に触れたときのゴツゴツした感触を残した器。そして吹きガラスとキルンワークを組み合わせた、白と黒のマットなガラス。陶と硝子が同じ棚に並びます。瀬戸が釉薬の産地になったのは、鎌倉時代に中国の技法が入ってきたためです。以来、灰釉・鉄釉・織部と、この土地でひととおりの釉が試されてきました。稜線を削り出す技法が鎬で、半乾きの土に刃を入れるので、手の運びがそのまま残ります。産地の歴史は瀬戸焼とはをどうぞ。
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焼き締め
釉薬をかけずに、土そのものを焼き締めた器です。表面に見えるものはすべて、数日間の窯のなかで、火と灰がつくりました。炎が運んだところに灰が降り、肩のあたりで溶けてガラスになります。藁を巻いたところには、作り手にも読みきれない赤い線が走ります。窯が半分をつくるので、同じ景色は二度と生まれません。そして届いた日からも、使うほどにゆっくり色を変えていきます。焼締とは、締まるまで焼くという意味です。1,300度前後で土そのものが締まり、釉をかけなくても水を通しません。溜まった緑は自然釉で、降った灰が溶けたものです。赤い線は緋襷、稲藁が触れたところに残ります。使い始めに一度目止めをすると、数か月で艶が出てきます。
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田中 大輝
TATA pottery studioは、陶芸家と絵付師のコラボレーションユニットです。陶芸家の田中大輝はTATA pottery studioで主に成形を担当し、絵付けは田辺桂が担当しています。私たちの作るうつわは使いやすさと愛着を感じられる器を追求しています。田中の作風は型やろくろを使い作陶します。シンプルながら使い込むごとに良さがでてくるのが特徴です。釉薬の色合いにもこだわり、絵付が映えるよう特別に調合されていますTATA pottery studioでは、使う人の心を豊かにする器を作りたいと考えています。私たちの作品は、磁器シリーズと陶器シリーズがありそれぞれ違う印象で使う人の好みに合わせた多様な作風があるのも特徴です。絵付師の田辺は京都 東山の百年以上続く窯元で今も絵付師として働いています。そこは清水焼の伝統を受け継ぐ地域です。この地は、陶芸の歴史が深く、私たちの作品にも影響を与えています。
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益子
益子は、厚みのある土と民藝の系譜で知られる産地です。いまはそこに、他の土地の技法を持ち込んだ作り手も加わっています。ここに並ぶのは、益子に工房を構える作り手が、備前の技法で焼いた器です。備前の窯元で六年修行したあと、益子へ移って窯を築きました。釉をかけず、藁を巻いて焼き締める。だから景色は備前のもので、形は現代のシャープなものです。産地の様式をなぞるのではなく、身につけた技法を持って移り住んだ結果として生まれた器です。藁を巻いたところに残る赤い線が緋襷で、藁の塩分と土の鉄分が反応して出ます。釉をかけていないので、使うほど手の脂と水分が入り、色が深くなっていきます。益子という産地そのものの成り立ちは益子焼とはにまとめました。厚手の民藝の器とは別の入口として見てください。
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石井 菜摘
石井菜摘の工房は、柔らかな光が差し込む静かな空間で、日常使いの器を作り出しています。私は石井菜摘、京都で粉引の器を中心に作陶しています。気取らない日常使いの器作りを目指し、柔らかなフォルムと温かみのある釉薬を特徴としています。私の作品は、暮らしの中で心を和ませる存在となることを大切にしています。主な作風は、柔らかな形と温かみのある釉薬の組み合わせです。粉引の技法を用い、手触りの良さを大切にした作品を制作しています。土を練り、形を立て、乾燥を待ち、釉薬を掛け分ける工程を経て、焼成します。特に、形を立てる際には、手の感覚を大切にし、微細な調整を行うことで、唯一無二の作品を生み出すことにこだわっています。私の工房は、日常に寄り添う器を作ることを目指しています。心が動く瞬間を大切にし、シンプルでありながらも温かみのある作品を通じて、皆様の暮らしに彩りを添えたいと考えています。土の色合いや釉薬の質感にこだわり、手に取るたびに心が和むような器をお届けします。京都は、長い歴史を持つ陶芸の産地です。ここでは、伝統的な技法と現代的な感性が融合し、粉引の器が受け入れられてきました。地域の豊かな土と水に恵まれたこの場所で、私はその文化を受け継ぎながら、日常使いの器を作り続けています。
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石川 裕信
伝統的な技法と現代的な美意識を融合させた「焼き締め」の器を作っています。焼き締めとは、釉薬を使用せず、炭と作品をサヤ鉢と言う鉢に入れて高温で焼き締めるという技法です。 焼き上がりの色味は、淡いベージュやグレーのグラデーションが反映されたものや、白と黒のコントラストが鮮やかなもの等、多種多様です。 同じ模様や色味がない世界に一つだけのうつわです。自然の力を最大限に引き出す技法によって生まれる、見れば見るほど味わい深い表情の"うつわ"です。使い込むほどにその美しさが増し、暮らしに寄り添う一品として長く愛用できます。しっとりとした質感が特徴ですが、日常使いの"うつわ"としても特別な場面でも活躍します。
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竹崎 洋子
女性初の備前焼伝統工芸士。Salesian Polytechnicにて工業デザインを学ぶなか、伝統工芸の奥深さと、職人の作品に対する姿勢に感銘を受けました。一つ一つの作品に対して、材料から自ら吟味し、デザイン・製作・焼成までを手掛けた作品を使う人に届けたい。「想いをカタチに。」をコンセプトに、器を通して人と人とが繋がるような作品を作っていきたいと思っております。
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竹田 祐博
蒼塵窯は、白石城の麓で、自然の美しい景色を映し出すアオの作品を目指しています。関西生まれ、アメリカ育ち。サラリーマンの転勤で仙台へ。たまたま陶芸と出会い、陶芸家になりたいと思いながら、2、3年悩んだ末、大企業を退職。陶芸家を目指しつつ、営業力を磨き、蔵王でアトリエを借りられることになり、それを機に宮城県白石市へ。自然の美しさを「アオ」に表現することにこだわっています。陶芸だけでなく、高校生の探究支援や地域づくりに関わりながら、陶芸を通じて人々との対話を大切にし、関わる人をハッピーにできるよう頑張っています。自然の美しさが、僕のテーマ。ほぼ独学だからこそ、様々な粘土を取り寄せ、釉薬を試しながら、自分が美しいと感じた「湖」「大空」「海原」など、様々な景色を陶器で表現することにこだわっています。土を練り、成形し、乾燥を待ってから、釉薬を掛け分ける。窯出しが、一番の楽しみであり、ドキドキです。多くの人に手に取って頂き、僕の作品を使うのが楽しいと思って頂ける、そんな暮らしの豊かさを感じて頂きたいです。僕は、自然の美しさを大切にし、陶芸や日々の活動を通じて人々とのつながりを深めていけたらと思っています。今までも蔵王酒造さんのお酒に合う酒器や蔵王の猟師さんとの鹿の骨を使った陶器など、新たな価値を生み出すコラボを行っています。白石市は、陶芸は有名ではありません。蔵王連峰からの雪解水が流れ、豊かな自然があり、和紙やこけしなどの伝統工芸もあります。江戸時代は、幻の白石焼もありました。僕は、この地で新たな工芸を生み出したいと思っています。【そう、僕は陶芸家】
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竹﨑 典泰
ろくろや手びねりによる、花器や酒器を中心に制作しています。現在、特に力を入れて取り組んでいるのが「礫(れき)」シリーズです。茶碗や酒器など、一つひとつに手間と時間をかけながら、備前焼が持つ多様な表情や可能性を表現することを目指しています。土や炎と向き合い、備前焼ならではの自然な景色を大切にしながら、伝統を受け継ぐだけでなく、現代の暮らしの中で楽しんでいただける器を生み出したいと考えています。2025年、備前焼伝統工芸士に認定されました。
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笠間
笠間は、決まった様式を持たないことが特徴の産地です。だから作り手ごとの個性が、器にそのまま出ます。ここに並ぶのは、笠間で作陶する作り手の器です。浅い鉢、リムの立った皿、マグカップ、花器、そして茶席で使う振出。木肌のような質感に仕上げた皿もあれば、金属を思わせる表情のものもあります。ひとりの作り手の棚とは思えないほど幅がありますが、手に取るとどれも同じ考え方でつくられていることが分かります。笠間は関東でもっとも古い窯場のひとつで、江戸時代中期に信楽の陶工が窯を開いたことに始まります。様式が固まらなかったぶん、戦後は各地から作り手が移り住み、いまも百を超える窯があります。裏返して指にあたる輪が高台で、削り方に作り手の癖が出るところです。産地の成り立ちは笠間焼とはにまとめました。
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絵付け・染付
釉薬の上や下に、筆で絵を描いた器を集めました。一度おろした筆はそのまま焼き付けられるので、線には描いたときの呼吸がそのまま残ります。釉の下に藍で描いた染付。縁を横切る木の実と葉。皿ごとにすこしずつ表情の違ううさぎ。同じ図柄でも、描いた日の手の運びで一枚ずつ変わります。並べたときに、その違いが見どころになります。釉をかける前に藍で描く技法が染付です。顔料の呉須は塗った時点では灰色で、窯に入れて初めて青くなります。完成した釉の上に色を置く技法は、低温でもう一度焼きます。赤や金が出せるのは、この二度目の焼成があるからです。鶴・松・波・唐草といった文様の意味を知ると、選ぶ楽しさが変わります。
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菅原 博之
埼玉県東秩父村に工房を構え、漆を用いた器やカトラリーの制作を中心に活動しています。木の温もりと漆の美しさが融合したデザインが特徴で、日常生活に馴染む実用性と芸術性を兼ね備えています。木工の器に2種類の仕上げ方を採用しており、仕上げ方によって異なる特徴を持ち、それぞれが日常の中に特別な魅力をもたらします。オイル仕上げの作品は、控えめでありながら洗練されたデザインが特徴です。そのマットな質感と滑らかな手触りは、使う人に心地よい感覚を与えます。日々の食卓をさりげなく上質に彩り、料理を引き立てる存在として多くの支持を集めています。一方、漆仕上げの作品は、丈夫で傷がつきにくく、長く愛用できる実用性が魅力です。その艶やかで深みのある色合いは、和食や洋食、どんな料理とも相性が良く、幅広いシーンで活躍します。"うつわ"を使うたびに、漆の持つ温かみと美しさを実感できます。どちらの仕上げも、普段使いに気負わないラフさと、空間に洗練された印象を与えるデザイン性を兼ね備えています。菅原 博之氏の作品は、"うつわ"という枠を超えて、日常の中に小さな幸せを運んでくれる特別な存在です。とても生活になじみやすく、手に触れること、目にふれることで自然を感じながら、心を穏やかにしてくれる、日常に取り入れることで豊な気持ちにさせてくれる"うつわ"です。過剰な装飾を施さず、素材と丁寧に向き合うことで、手触りや温もりを感じられる"うつわ"でもあり、生活に一つは取り入れたいと感じる器です。
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藤原 和
〈概要〉1958年 備前焼の人間国宝 藤原 雄の長男として備前市穂浪に生まれ。明星大学終了後帰郷。人間国宝であった祖父啓・父雄に師事し作陶を始める。1990年に初窯を焚き、翌1991年の岡山天満屋での初個展を皮切りに、日本橋高島屋など全国のデパートやギャラリー及び国内外での個展を毎年開催する傍ら、祖父や父の記念展などのプロデュースも行ない、近年、今あらためて日本人のはぐくんできた「日本の文化」や「和」といった「日本の容」に対する想いを、陶芸のみならず多方面の活動を通して問いかけている。 〈略歴〉1958 祖父は藤原啓。父・藤原雄の長男として備前市穂浪に生まれる1990 初窯1991 初個展(岡山天満屋)以後、天満屋・高島屋を中心に各地にて個展開催茶美会「然」原宿クエストホール 1993「素」青山スパイラル1992 第35回日本伝統工芸中国展入選 以後、10回連続1994 「備前 藤原三代展」(朝日新聞社主催/東京・横浜・京都・大阪高島屋)第45回岡山県美術展覧会岡山市長賞(同’96)1995 第42回日本伝統工芸展入選(同’96’97’12)1996...
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藤原 志鈴香
「シンプルだけどカッコいい」というスタイルで、肩肘張らずに料理や盛り付けを楽しめる、新しい信楽焼の可能性を感じる作品が特徴です。 素朴な質感でありながら、現代的なデザイン感覚を取り入れたその"うつわ"は、信楽焼の伝統的な要素を残しつつ、モダンなエッセンスを融合。お料理だけでなくスイーツをのせてもスタイリッシュに演出できる万能な美しさを持っています。